こんにちは。僕はムーミン谷の投資家スナフキン。
できるだけ多くの人がお金に苦労せずに暮らせる生活を送ってほしいなと思ってます。
なので、普段はムーミン谷に住んでいるけど、資産を安全に増やしていくための投資戦略として米国株投資を旅をしながら伝え歩いています。
さて、本題です。
投資で未来は開けるけれど、かといってあてにしすぎても将来困るかもしれない・・・そう思っている堅実な人も多いと思う。
特に、インデックスに投資しておけば大丈夫!と盲目的に信じている人が多いように感じて今回の記事を書いたよ。
株式相場は絶好調な時もあれば絶不調な時もある。それをよく理解していて、相場が悪いときの心構えを身につけよう!
ということで今回は、
- SP500へ投資している方っておいても7%の利回りって本当?
- 投資の「期待リターン」ってどうやって決まるの?
- よくインデックス投資や投資信託のシミュレーションで投資のリターンが語られるけど、それって本当なの?
こんな疑問を解決する記事だよ。
株式投資にどれだけの収益(リターン)を期待してよいものか
これは結構な難問だよね。
誰も未来のことを予言することはできないけれど、そんなことを言っていたら投資は怖くてやってられないよね。
だから、資産の「期待リターン」を予測する方法は経済学や金融工学などで開発されてきた。
✔︎ 過去、長期間のデータを使う方法。
✔︎ 経済成長率・インフレ率・リスクに見合った報酬などを予想して足し合わせる方法。
✔︎ 過去のデータに経済・企業収益等の予想を加味して算出する方法。
いろいろあるけれど、結局はこれが一番正しいというものはないんだよね。
結果、複数の大手機関投資家が投資を行う前提としている数値が公開されていく中で、なんとなく、ある数値に収まっていく。
株式の期待リターンが5~8%。
国債の期待リターンが1~2%。
大体こんなところ。
今回は、S&P500に連動した投資信託に投資した場合にどのくらい儲かるのか、元本割れする確率がどれくらいあるのかをモンテカルロ法を使ってシミュレーションした結果を紹介するよ。
これから投資を始めようとしている人も、現在なんとなく米国株インデックス投資で運用中の人も参考にしてほしい。
一般に、株式投資の期待できるリターンのシミュレーションと言うと、過去のリターンや将来のリターン予測から単純計算するものが多いね。
過去20年にわたる米国株式S&P500指数(円)のリターンは7.5%(配当を含まない年率平均)。
つみたてNISAを想定して年間(約)40万円 20年間で運用すると元本800万円。20年後には1732万円ということになるね。
2.16倍!りっぱな数字だね。
しかしこの単純シミュレーションには矛盾が一つある。
実際には平均値でリターンが推移することなんてありえないからね。
こちらは1990年以降の実際の年間リターン。
このように実際に過去のS&P500を振り返ってみると、平均リターンの7.5%と同じリターンがあった年は少ない。。。
平均値を大幅に超える年もあるし、大幅に下がる年もあり、平均リターンが得られることはほとんどないってことがわかると思う。
この大幅に下がった年に損切りして株式市場から退場する人がとても多い。。。もったいないことだよ。
冒頭でも書いたけど、 株式相場は絶好調な時もあれば絶不調な時もある。それをよく理解しておこう!
2022年のように下落相場でリターンが小さくなったり、マイナスになっても動じないで株式投資継続していくのが大切。
実際のリターンを考慮して予測を行うためにはどうしたら?
リスクを考慮して計算するってことだね。
過去20年にわたる米国株式S&P500指数(円)のリターンは7.5%(配当を含まない年率平均)と書いたが、その「リスク」は18.6%。
どんな投資信託でもリターンだけではなく、この「リスク」という数字も併せて紹介されている。
一般的にリスクと言うと
「元本割れするリスク」
と思うかもしれないけれど、「投資」のリスクとは、
「リターンのブレ幅」
のことを指すよ。
リターンのブレ幅=リターン±リスク
ということね。
このブレ幅は、その投資信託が実際はどのくらい上下するのか?という目安になる。
今回モンテカルロ法という方法で予測を出してみるけど、計算するときにこの「リスク」も考慮して計算を行うよ。
つまり、S&P500であれば、
リターンは7.5%、リスクは18.6%なので、
リターンのブレ幅=リターン±リスク =-11.1%~26.1%
ということになる。
モンテカルロ法はランダム試行をサンプル回数ほど繰り返すことで解に近い値に収束するという結果を導くもので、乱数によりリターンとリスクに従った正規分布を作る。Excelの関数だと下記となる。
NORM.INV(RAND(),リターン(平均),リスク(標準偏差))
要は、乱数を使って将来の予測をしますってこと。
モンテカルロ法でつみたてNISAで毎月3.3万円投資した場合を予測した
みんながイメージしやすいようにつみたてNISAを例に計算するね。
毎月33,333円 、20年間積み立てる場合を考える。
まず、1年でつみあがる元本は、
3 33,333円 万円 ×12か月=40万円
これを、 過去20年の米国株式S&P500指数(円)のリターンの7.5%と、
そのリスク18.6%でリターンのブレ幅を計算すると、以下のようになる。
リスクを考慮しするとこの幅でリターンが得られるということ。
さらにもう一年経つと、
この範囲でリターンが得られることになる。
実際にはこの最大リターンと最小リターンで利回りの結果が出ることは少ないので、
このようにパターンを複数用意する。
このようにシミュレーションするのがモンテカルロ法だよ。
今回はこのように20年間分繰り返してシミュレーションを行ってみる。
結果はこちら
結果はこう。
ブレ幅の中で最も成績が良かった場合だと元本795万円に対して、
3148万円。損益+2353万円!
平均値では1532万円で、+737万円。
つまり、単純に7.5%のリターンで予測をした場合には投資元本795万円に対して、1632万円になる計算なので、ブレ幅を考慮した場合の平均値と比較すると、100万円ほど評価額が少なくなる予測になる。
初めの方で説明したように、相場は良いときと悪いときがあるのが当たり前。
この相場の良いパターンと悪いパターンでどのくらいの利益を期待していいのかが予測できるのがこの方法の良いところだよ。
下位9.7%では元本割れの可能性もある。
え・・・?約10%が元本割れするリスクがあるの?と思ったかもしれないが、これはパターンとして最悪の組み合わせの相場成績が20年間続くというケースの想定。
なので実際にはこの運用成績が発生する可能性はほぼないと思われるのでご安心を。
その証拠に、米株市場の過去200年の歴史が、
「17年以上株式を保持運用すれば元本割れしていない」
と言うことが分かってる。
このように、数年の短い保有期間であれば資産が大きく減ることもあれば、大きく増えることもあった。
これに対して、過去200年の間、どのタイミングで投資を始めたとしても、17年以上保有を続ければ元本割れすることはない、つまり資産は必ず増えたという結果。
長期保有をすることが資産運用に効果的と言う一つの証明になっている。
まとめ
- 株式相場は良いときもあれば悪いときもある。
- 米国株式の積み立て保有は20年間で元本の2倍程度が期待できる。(平均値予測)
- 20年と言う長期間の株式保有はほぼ確実に利益をもたらす
- したがって、市場平均に投資をするなら相場の悪いときに慌てて損切りして市場を退場することのないようにすることが大切。(心構えが重要)
一般的な単純予測よりももっと現実的な予測を今回はしてみたよ。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
参考になれば幸いです!
あなたの資産がどんどん増えていきますように。お祈りしていますね!
P.S
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ただ、そのためには基本的なスキルが必要。
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