1月25日と26日の両日に2022年に入って初めてのFOMCが開催されな。
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今日は今回のFOMCの要旨やそれが今後の株式市場にどのような影響を及ぼすのか?という点について解説するね。
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FOMCって何?
Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、アメリカの金融政策を決定する会合のこと。
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日本で言う、「日銀金融政策決定会合」のこと。
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FOMCは年に8回開催され、現在の景況判断と政策金利(FF金利)の上げ下げなどの方針が発表される。
その結果が市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動して、世界の金融マーケットにも大きな影響を及ぼす。
なんで最近FOMCの名前をニュースやTwitterでよく聞くのか?
世界中の国でそうだけど、アメリカもコロナ対策でたくさんのドル紙幣を刷って世の中にばらまいたので、インフレが進み過ぎてしまった。
そこで、
『そろそろ経済も回復してきたなって頃合いなので、お金のバラマキをもうやめます!』
という話を以前からFOMCが言っていたので、その動向が注目されてるんだね。
FOMCの後、大体FRB(アメリカの日銀ね)議長の記者会見が行われる。
今回の会見を境に債券金利の上昇とドル高が進み翌日27日のアメリカ市場においては株価は下落した。
これは覚えておいてほしいんだけど、
政府が金融引き締めの方向に動いている時は株などの金融資産は売られて価格が下がる。
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そして、基本的にこの傾向は政策金利の引き上げが一段落するまで当分の間は継続されて不安定になると考えてよいだろう。
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今回のFOMCの要旨
今回のFOMCの要旨としては大まかに二つあったと言える。
一つ目は3月のFOMCで政策金利を引き上げることを示唆した点。
二つ目は
政策金利の引き上げ幅と引き上げの回数については明確な方向性を示さなかった点。
また、
具体的な今後の金融政策として、
- テーパリングを3月頃までに終了させること
- 利上げを2022年内に3回程度行うこと
- 2022年からバランスシート(貸借対照表)を縮小させる可能性があること
などが示された。
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バランスシートは財務状況を示すもの。[/voice]
米国の中央銀行に相当するFRBのバランスシートはコロナ対策で債券を大量に買うなどして株式市場にお金を大量にばらまいたので、膨張してしまっている。
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なので、これをまた債券売るなどして財務を健全化しますよってことだ。[/voice]
今回のFOMCが株価に与える影響について
次に、今回のFOMCが株価に与える影響について解説したいと思う。
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まず昨年の振り返り。[/voice]
昨年の夏頃よりテーパリング(市場にばらまくお金をだんだん小さくする)の開始時期に市場は関心を寄せていた。
21年11月からのテーパリングの開始が明らかになると、次はテーパリングの終了時期と政策金利の引き上げを開始する時期に市場の関心は移っていった。
年明けからの株式市場の大幅な下落の動きは、3月からの政策金利の引き上げ開始がすでに予想されていたことによる機関投資家などの先回りした行動の結果と言える。
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特に、11月後半には先立って大企業のCEOが株式を売却を始めていたようだ。[/voice]
現在の市場の関心は
①政策金利の引き上げを何回行うのか?
②政策金利の引き上げを何パーセント行うのか?
という点に移っている。
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政策金利の引き上げは一気に上げるものではなく、徐々に行っていくもの。[/voice]
1年間に政策金利を引き上げる回数が多いと言う事は、それだけ経済が急速に回復していると言うことを意味する。
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政策金利の引き上げ回数に関しては現在のところ3回が予定されているぞ。[/voice]
引き上げ回数がもし4回に増えるようなことがあれば、株式市場にとっては、マイナスの要因となるため
要注意だ。
次に、引き上げる幅についてだが、これも引き上げる幅が大きければ大きいほど株式市場にとってはマイナスの要因となる。
大体、1回の引き上げ幅は0.25%となっているが、もし、市場の予想に反して一回の引き上げ幅が0.5%となるなど、市場予測よりも大きい場合には株価の急落とつながることもあるため注意が必要。
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逆に0.125%など市場予測よりも低い場合は、株価にとっては上昇要因となる。[/voice]
今後の株式市場動向の重要テーマ
FRBによる政策金利の引き上げが現在の株式市場における株式市場動向の重要テーマであることは
間違いない。
ただ、その他にも、「オミクロン株の影響」や「ロシアによるウクライナ侵攻危機」の2つの不安要素がある。
アメリカの政策金利の引き上げに関しては前述した通り。
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オミクロン株の影響は政府の対応次第の部分が大きい。[/voice]
というのも、世界中を見ても感染者は増えているけど重症者や死者は増えておらず、COVID-19をインフルエンザ同様の扱いとする話も出て来ているため、再び毒性の強い変異株が出てきたりしない限りは株価下落の大きなファクターとはならないだろう、と考えてよさそう。
ウクライナ危機に関しては、アメリカ軍を始めとするNATO軍の増強が行われていて不穏な空気が漂う。
事態がエスカレートすると株式市場にとってはマイナス要因となる。
政情が不安定になると株は買われず、売られる傾向があるってことも覚えておこう!
ウクライナ問題は今の市場の不安定要素の一つのため、こちらは引き続き注目していこう。
なんて日本株が下落しているのか?
実は米国の政策金利が上がると日本の株価は大きく下がる。
これは過去の例を見てもそう。
今回に限らず、もともと日本の株式市場は米国市場の影響をもろに受ける。
ファンダメンタル的に日本の市場が悪くなっているわけではないので、原因が分からなくて慌てている人が多いけど、狼狽売りしないことを勧める。
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