「日本は安くて最高」の裏側 ― 円安時代に、自分の土台をどう守るか

Future

こんにちは、HIROです。

最近、海外から日本を訪れた人や、海外に住む知人から、こんな言葉をよく聞きます。

「日本はごはんが安くて美味しい」
「治安もいいし、サービスも丁寧」
「日本って、本当に最高だよね」

日本人としては、やっぱり嬉しいですよね。

でも、その一方で。

この「日本は安くて最高」という言葉に、少し複雑な気持ちになることがあります。

なぜなら、日本で暮らしている側からすると、

「最近、何でも高くなったな」
「給料はそんなに増えていないのに……」

という感覚があるからです。

海外から来た人は「安い」と言う。

日本で暮らしている人は「高くなった」と感じる。

同じ日本を見ているのに、なぜこんなに景色が違うのでしょうか。

今日は、この違和感の正体と、これからの時代に自分や家族の暮らしを守るために何ができるのかを考えてみたいと思います。

「安さ」は、日本が頑張って手に入れたものではない

海外の人が感じる「日本の安さ」。

もちろん、日本企業の努力や効率の良さもあります。

でも、それだけではありません。

大きな背景として、

日本の賃金が長いあいだ大きく伸びてこなかったこと。

そして、

円の価値が下がり、ドルやユーロを持つ人から見ると、日本の商品やサービスが割安になったこと。

この2つがあります。

たとえば、同じ1,500円のランチ。

円で給料をもらい、円で生活している人にとっては、

「ランチも1,500円になったか……」

と感じるかもしれません。

ところが、ドルで給料をもらっている人からすると、

「このクオリティで、この値段?」

となる。

同じ店の、同じ料理です。

それでも、持っている通貨によって見える景色がまったく違うんです。

だから私は、海外の人から「日本は安くて最高」と聞くたびに、少し考えてしまいます。

それはもちろん、日本の食事やサービスの質が高いことへの評価でもあります。

でも同時に、

世界から見た日本の価格や賃金の位置が、以前とは変わってきた。

その表れでもあるからです。

日本が好きなことと、円だけに依存することは別

ここは誤解してほしくないところです。

私は、日本には素晴らしいところがたくさんあると思っています。

食事は美味しい。
治安もいい。
公共交通機関も便利。
街は清潔で、サービスの質も高い。

海外で暮らしていると、むしろ日本の良さに気づくことが増えました。

だから、

「日本はもうダメだ」

と言いたいわけではありません。

むしろ逆です。

日本が好きだからこそ、日本で安心して暮らし続けるための準備をしておく。

そんな考え方があってもいいと思うんです。

「日本に住むこと」と、

「収入も資産も将来の選択肢も、すべて日本円だけに依存すること」

は、同じではありません。

「国がどうなるか」と「自分がどうなるか」は分けて考える

経済のニュースを見ていると、

円安、物価高、人口減少、社会保障……

自分ではどうにもできない大きな話ばかり出てきます。

すると、だんだん不安になります。

でも、ここで一度分けて考えてみてください。

国の未来と、自分の未来は同じではありません。

国を変えるには、とても長い時間がかかります。

でも、個人は違います。

今日から英語を勉強することもできます。

少額から海外資産を持つこともできます。

AIを使って仕事の幅を広げることもできます。

副業を始めることもできます。

海外の人とつながることもできます。

必要になれば、住む場所そのものを変えるという選択肢だってあります。

国の行方を自分一人でコントロールすることはできません。

でも、

「どんな環境になっても困りにくい自分」を作ることはできます。

私は、これからの時代はこちらのほうがずっと大切だと思っています。

今日からできる「3つの分散」

投資の世界には、

「卵を一つのカゴに盛るな」

という有名な考え方があります。

一つに集中させるのではなく、分散してリスクを小さくする。

これは、資産だけの話ではありません。

人生そのものにも使える考え方だと思っています。

私なら、これからの時代は次の「3つ」を少しずつ分散させます。

1.お金の分散 ― 「円だけ」から少し離れてみる

最初から海外で働く必要なんてありません。

たとえば、

外貨建ての資産を少し持ってみる。

海外企業にも投資してみる。

将来的に海外にも売れる商品やサービスを考えてみる。

そんな小さな一歩でもいい。

大切なのは、

自分のお金の世界を「日本円だけ」で完結させないこと。

円が強いときもあれば、弱いときもあります。

だからこそ、どちらに動いても極端に困らない状態を少しずつ作っておく。

これも立派な分散だと思います。

2.力の分散 ― 会社の外でも使える力を持つ

もう一つは、「持ち運べる力」です。

英語。

デジタルやAIを使う力。

文章を書く力。

人に何かを教える力。

自分の商品やサービスを作る力。

こうしたスキルは、会社が変わっても、国が変わっても、自分と一緒についてきます。

私はこれを、ある意味で**「自分自身への投資」**だと思っています。

毎日15分でもいい。

1日ではほとんど変わりません。

でも、1年、3年、5年と積み重なると、大きな差になります。

3.居場所の分散 ― 「動ける状態」を残しておく

これは、今すぐ海外移住しましょう、という話ではありません。

むしろ大事なのは、

移住することではなく、必要なときに動けること。

パスポートを切らさない。

固定費を膨らませすぎない。

海外や別の地域にも知り合いを作る。

英語への抵抗を少しずつなくしておく。

一度くらい海外で長めに生活してみる。

そうやって、「ここしかない」という状態を少しずつ減らしていく。

実際にその選択肢を使わなくてもいいんです。

選択肢を持っていること自体が、安心につながります。

アメリカで暮らしてみて、初めてわかったこと

私はいま、仕事の関係でアメリカに住んでいます。

こちらで暮らしていると、日本との価格差には何度も驚かされます。

ランチを食べれば、チップ込みで20ドルを超えることも珍しくありません。

家族で外食すれば、それなりの金額になります。

そんな生活をしてから日本に帰って、定食屋に入る。

すると、

「この値段で、このクオリティなの?」

と驚きます。

海外の人が、

「日本は安くて最高だ」

と言う気持ちが、よく分かるようになりました。

でも同時に、もう一つ気づいたことがあります。

日本の中だけで暮らしていると、

「円そのものの価値」を意識する機会が意外と少ない。

ということです。

給料を円でもらって、

銀行預金も円で、

買い物も円でする。

そうすると、「1万円は1万円」です。

ところが一歩外に出ると、その1万円で買えるものは国によって大きく変わります。

外から日本を見ることで、初めて自分が使っている「円」という通貨を客観的に見るようになりました。

だから、海外移住までする必要はなくても、

一度は「外の物差し」を持ってみることをおすすめしたいです。

海外旅行でもいい。

少額で外貨資産を持ってみてもいい。

海外のニュースを英語で読んでみてもいい。

世界から日本を見る視点を一つ持つだけで、

「日本は安い」

という言葉の意味が、少し違って見えてくると思います。

これから大切なのは、「どこでも生きられる自分」を作ること

これから日本がどうなるのか。

円がどこまで上がるのか、下がるのか。

物価がどうなるのか。

20年後の社会保障がどうなっているのか。

正確に予想できる人はいません。

だから私は、

未来を当てることより、未来がどうなっても困りにくい状態を作ること。

こちらのほうが大切だと思っています。

円が強くなっても、弱くなっても。

日本経済が伸びても、伸び悩んでも。

会社が順調でも、環境が変わっても。

選択肢を持っていれば、自分で次の一手を選べます。

そのために、

お金を分散する。

力を分散する。

居場所を分散する。

全部を一気にやる必要はありません。

一つでいいんです。

まとめ ― 不安ではなく、「選択肢」を増やしておく

「日本は安くて最高」

海外でこの言葉を聞くたびに、私は嬉しさと同時に、少し複雑な気持ちになります。

日本には、世界に誇れるものがたくさんあります。

だからこそ、その日本でこれからも安心して暮らしていくために、

自分の人生まで「日本円一本」にしておく必要はない。

そう思っています。

日本がこれからどうなるのかを、毎日心配しても仕方ありません。

それよりも、

自分のお金。
自分のスキル。
自分の居場所。

この3つに、少しずつ選択肢を増やしていく。

今日、英語を15分勉強する。

少額でも海外資産について調べてみる。

AIを一つ使ってみる。

行ったことのない国について調べてみる。

そんな小さな一歩で十分です。

大切なのは、

「ここで生きるしかない」から、「ここで生きることを自分で選んでいる」へ変えていくこと。

その選択肢こそが、これからの時代のいちばん大きな安心なのかもしれません。

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