投資をするにはまず銘柄を探し出す必要があります。
最初にここでつまづくことが多いと思います。初心者にとってはこれがなかなかに難しいですよね。
米国ならニューヨーク証券取引所とナスダック市場の上場企業数はそれぞれ2,546社、3,765社(2022年10月末)ですから、途方もない数の中から探さないといけないわけです。
そんなお悩みを解決してくれるのが、finvizというサイトです。しかも無料でスクリーニング機能が使えます。
finvizって?
このサイトは1部有料ですが、基本機能は無料で使うことができます。
データが15分遅れなので、デイトレには使えませんのでその点は注意してくださいね。
海外サイトなので英語表記ですが、ブラウザの翻訳機能で日本語にすれば問題ありません。

主に、ヒートマップとスクリーニング機能を使います。
まずヒートマップ機能の説明をしますね。
右下の緑と青で示された部分をクリックしてください。

これをヒートマップと呼びます。
デフォルトで表示されるのはS&P500銘柄です。
緑は大きく上昇した銘柄、赤は大きく下げた銘柄、薄暗い色はその中間を意味します。
上昇した銘柄、下落した銘柄が視覚的に一目でわかるというMapなわけです。
これを左上の指摘期間を変えることで上昇/下降トレンドなのかが分かります。

ここで、気になる銘柄をクリックすると、その銘柄のチャート画面に飛べます。


ヒートマップ左上で上場投資信託を選択して、期間を選択して見てください。
例えば、3ヶ月間と指定すると以下のようになり、左下のUSSECTORを見ると3ヶ月間で上昇トレンドを形成したセクターが分かります。
どの産業分野が現在上昇トレンドにあるのかがわかるということですね。

このようにヒートマップでは表示された色を見るだけで株式市場が強気か弱気か、相場の傾向や投資家の方向性がある程度分かります。
見方ですが、6ヶ月で緑、1ヶ月でも緑であれば市場全体が強気と見て良いでしょう。
逆に、1ヶ月を見て赤が多いセクターは最近になって市場が弱気になっていると判断できます。
債権とコモディティのセクターを見ると投資家真理がわかる
投資家真理を把握するために市場全体に緑が多く、強気になっている時に債権のセクターがどうかを見てみましょう。
「FIXED INCOME」が国債や社債などの債権セクター名です。
まず上場投資信託を選んで、「FIXED INCOME」の色を見てください。

債権は利回りが低い代わりに非常に安全な投資先です。
これが上昇していないと、安全志向の人が少なく、債券よりもリスクが高く利回りの良い株式投資に資金が流れていることを示します。
株式投資をするときは債券があまり買われておらず、株式相場にお金がたくさん流れてくる時に行うとより成功しやすくなりますから、ここはよくチェックしましょう。
FIXED INCOMEが緑で、債券が良く買われている相場ではいわゆるリスクオフという株式相場から資金が逃げている状態なので、そのような時にあなたが株式相場で勝負しても勝率は下がってしまうというわけです。
もう一つ、見ておくべきセクターがあります。
COMMODITY(コモディティ)です。
これは商品市場のセクターで、金属を含みます。
その中で金のETFであるGLDとIAU、銀のETFのSLVを見ます。
米国市場に限らずですが、金や銀も安全資産です。
世の中の絶対量が決まっているため価格が急落する可能性が非常に低いことが理由で、
リスクの少ない投資先であり、株式市場のリスクが高い時の避難先になっています。
このETFが赤くなり、他が緑であるなら世界の投資資金は株式相場に流れていて、強気な相場と見て良いでしょう。
債券と同様にそのような相場では勝ちやすくなります。
相場が良い時にどのセクターを選ぶのか?

ここまでで、株式相場で積極的に投資をしていよいかどうかの判断基準を述べました。
それでは次にどのセクターが投資先として選ぶべきなのかです。
これは正直、コンテンツの中で解説している上昇トレンドの形成とそれが一時的に下がった
「押し目買い」
を行うのであれば、どのセクターでも構いません。
どの銘柄を選ぶか
銘柄選びの話を進めます。
トレーダーの言葉でこういうものがあります。
「強い株が1時的に膝を折って休んでいる時に買え」
「弱い株が、無理して背伸びしている時に空売れ」
上昇中の株が一時的に下落している時と、下落中の株が一時的に上昇している株で取引すること。
ということです。
では具体的にはどのように選べばいいか?
押し目の銘柄を探すにはここでもfinvizのスクリーナー機能を使います。
まず、finvizのトップ画面から「スクリーナー」をクリックしてください。

上の方に「記述的」「基本的」「テクニカル」「全て」とあると思いますがこれは「全て」を選んでください。

すると、合計で8200以上が選択されます。
これはfinvizで分析できる銘柄が8200以上あることを意味します。
ここから絞り込んでいきます。
まず、ETFを対象としてみます。
「業界」をクリックして、「上場投資信託」を選んでください。

5つの条件を設定して押し目の銘柄を探す
条件①:出来高が多いもの
ひびの出来高が少ないと流動性が少なく、売買したいときにタイムリーに取引が成立せず、損失を生んでしまう可能性があります。
目安として毎日75万株以上の出来高がある銘柄を選んでください。
これは、「平均ボリューム」という項目で、ここを「75万以上」に設定します。

100万以上を推奨する人もいますが、あまり出来高で条件を絞り込みすぎるのも機会損失になりますからね。
ここから、
「上昇トレンドの銘柄が一時的に下がった押し目状態の銘柄」を選ぶのです。
条件②上昇トレンドであること
移動平均線で上昇トレンドの銘柄を探します。
スクリーナーの画面には20日間、50日間、200日間の単純移動平均という項目があります。
それぞれの期間の株価平均の値であり、それぞれ、短期トレンド、中期トレンド、長期トレンドを示します。
- 20日移動平均線:短期トレンド
- 50日移動平均線:中期トレンド
- 200日移動平均線:長期トレンド
上昇トレンドにある銘柄はどの期間の移動平均よりも高い株価になっています。
ですので、以下のように条件を設定します。

この結果抽出された銘柄は、20日移動平均線・50日移動平均線・200日移動平均線のいずれよりも上の銘柄ということになります。
現在の株価は短期・中期・長期トレンドよりも上にあり、非常に勢いがある銘柄と判断ができます。
押し目の見つけ方
上昇トレンドの銘柄の見つけ方は分かったので、その銘柄の中から一時的に下げている「押し目」銘柄の見つけ方を解説します。
これは、過去1年間の高値と安値をみます。
「52週間の高値/安値」という項目で、ここを「高値を0〜10%下回る」という設定を選びます。

ここは欲張らずに10%程度を選択してください。
大きく下落しているとより値幅を狙えると思いがちですが、あまり大きく下落しているものは何らかの理由で大きな下落トレンドを形成し始めていると考えるべきで、利益を出すどころか大きく損失を出す危険がありますので安全サイドで絞り込みを行いましょう。
52周高値から0〜10%程度下がっているものは1時的に下がっているだけで、これからまた高値を更新する可能性が高いと考えられます。
リスクをさらに抑えるならば、「0〜5%下回る」を選択しても良いでしょう。
まとめ
ここまでで8200を超える銘柄からスイングトレードに選ぶべき銘柄のスクリーニング条件を3つ解説しました。
- 出来高が75万以上であること
- 価格が20日・50日・200日移動平均線を超えていること
- 52週間の高値を0〜10%下回って押し目であること
英語力も要りませんから初心者にも簡単にスクリーニングできます。
ここから、チャートを使い、最終的に売買銘柄を絞り込んでいってください。
今年は大きく資産を増やせるチャンスが到来するはずです。
ぜひそれまでに本コンテンツの手法をデモトレードで慣れておき、備えておいてくださいませ。
かなり資産を増やせるはずです。
情報源も、市況を捉えたり、有望銘柄を知るために非常に有益ですから、以下については登録しておくことをお勧めします。
今後の投資、そして資産形成と明るい未来をお祈りしております!